ジョー・ブラックをよろしく

なぜ無駄に長いかといえば、すべてはアンソニー・ホプキンスのやましい心を誤魔化すためなのだ。以下八つ当たり気味に無責任に。当然ネタバレあり。
現われた死神が娘に惚れる所から始めりゃ相当短くなるのに、まず親父が娘に「恋しちゃいなよ」ともったいつけてぐだぐだ説教します。下心ありありなのであります。
次に富豪娘とジゴロなブラピが出逢います。どーみても胡散臭いブラピですが、娘はうっとりです。でも出逢う必要ある?死神ブラピが去ったあとに人間ブラピが必要になるから(結末バレバレじゃん)?前の貴方と違う、そんな落差にメロメロ?互いにふり返るベタベタの展開後、まるでコントのように、ブラピは二度バネされて死にます。安心して、冗談ですからああ、ブラピは死にまっしぇん、そんなメッセージなのだろうか。
いよいよ死神と富豪が御対面。ぐだぐだやりとりしてます。これはなにか。観客の集中力を欠かせてその間にやましい取引をすませるためです。話の流れでは死神がしばらく俗世を見学するかわりに富豪を生かしておいてやるという取引をしたようになってますが、実のところは、富豪が「死ぬ前にピチピチギャルとやりたいわあ」というか「娘とやらせてあげるかボクに見せて」というか「娘をいけにえにするから、ボクにもやらせて」というかともかくいやらしくもやましい取引をしとるのですな。だから死神は会社に行っていやがらせみたいなことしてからかうわけだ。このやましさを誤魔化すためにやたらともったいぶるものだから話が長くなるのです。
誕生会の準備をあれこれやって富豪をうんざりさせる姉が古女房ですね。で、アリー・マクビールキャシー中島の狭間に位置する微妙フェイスながらフェロモンだけは全開の妹の方が若い愛人ですよ。仕事一筋ホプキンス富豪は人間ブラピのように軽薄に迫れないし、さすがに自分から娘に手を出すのはアレなので、幼児プレイに突入します。ピーナッツ・バターたっぷりのスプーンをペロペロして、「おねーちゃん、ボク、子供だから教えて欲しいでチュ」ですよ。真面目人間が欲望全開にするとこうなります。クレア・フォラーニお姉さまが手ほどきですよ。気持ちいいことしてもらっといて、我に返って、いかんいかんと娘を諌めたりして。家族は巻き込まないと言っただろうとか、娘まで連れ去るのはけしからんとか、死神に詰め寄ってますが、白々しいゾ。そうそう自分と関係の深い死神が娘と関係するとあからさまなので、人間ブラピが必要になるのだな。だから、長くなんだよっ、バカ。
ともかく顔は趣味じゃないけど、クレア・フォラーニのフェロモンはエエですねエロイですね。
スプーンをペロチューしているときジム・キャリーに似てたけど、いいのか、ブラピ。
実際の内情はフツーの恋愛物だとブラッド・ピットが出ないから、死神役だと口説いたとかそんなとこなのだろうか。ともかく三時間にうんざりしてデタラメを書きました、マーティン・ブレストファンの皆さん、ゴメンナサイ。