『タイガー&ドラゴン』権助提灯

何が衝撃って、ひとつで十分だと言う権助が、ドラマでは長瀬・岡田・塚本の三人に増殖してしまうこと。これねー、難しい話が得意な人がやったらエラソーに語れそうで、他にもなんだかんだ、「毎晩、ジリッ、ジリッ、しながら」考えてしまって、

寝不足よっ!!(猫背椿のテンションで)

ただ余裕があるから可能だからという理由でひとつをふたつにすると「選択する」という問題が生じてくる。ひとつで満足できなかったから、ふたつにしたんでしょ、と妾が主張すれば、本妻は激怒なのである。それでは作法の基準(もののしめし)がつかないのである。オリジナルとコピー、金=貨幣と紙幣、二つの間を延々往復するうちに、自分のやってることの意味を自分で決定できなくなって、傍から見れば自分の意図しないことをやっていることになって、後は夜が明けてゲームオーバーになるしかないのである(てなことを長々書いてみようかと思って三回観ちゃった『タイガー&ドラゴン』、結局挫折、そんな能力ないわよっ!)

小説に興味がないのに、新刊の棚にあったので、つい借りてしまいました。書評の部分はテキトーに流して、二人のちがいを楽しんでみました。
二谷友里恵の文章が素人にしては筆力があると北上が言ったところから、いやいやそれは昔から言われてて、郷の『ダディ』と照らし合わせて事実関係を確認すると面白いのですよとワイドショー的スタンスの大森に。

北上 (略)だから本の中で著者本人のいやらしさをどう隠蔽してるかなんていうのは関係ねえよ。
大森 いや、隠蔽してるんじゃなくて、特異な人間性が滲み出てるっていう意味ですばらしいんですよ。

カンタン書評

大森 (略)僕、書評を書きあぐねて困ったときは、ネットで検索して素人の書評を山ほど読むんです(笑)。(略)
[自分で読んだ方が早いじゃないという突っ込みに]
もちろん読みますよ。読んだあとで、じゃあ女性はどう読むか、今の学生はどう読むか、そういうことをネット上で確かめる。
北上 君、そんなことやってるの?
大森 いつもじゃないですけどね。
北上 偉いねえ、俺そんなの全然気にしないよ。他の人がどう読んでるかなんて。

司会渋谷陽一。小説の中でZEPが使われて

北上 なあに、それ?
大森 (爆笑)

  • ほんとにご存じないんですか?

北上 知らないよ。なんか関係あるの?

で、大量に紹介されている中、一冊だけ借りてみようと思ったのがコレ。ジャケとタイトルのインパクトで。orz。

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)