堀江社長のメディア批判・その2

2005-02-12(id:kingfish:20050212)より続いてしまった。
腹が立ったので下落一方のライブドア株を買ってやろうか
(´ー`)y─┛~~…と思っていたら、サンデー毎日江川紹子のコメントが載っていて

企業買収や株取引など、単なる”お騒がせ”に問題が矮小化されているのではないか。今回の件は、既存メディアすべてに突きつけられている問題です。

おおっ。
『新聞とかテレビを、我々は殺していく』と堀江社長が語っているインタビューが彼女のHPで公開されているというので読んでみた。
山田五郎気分で好意的に考えるとどうなるか。
以下ブツ切りで堀江発言を引用してみる。

――経済、金融関係のニュースを発信していく、と。
 インターネット時代の金融会社を大きくしていくためにはどうしたらいいのかっていう流れの中で、メディアを持たなきゃいけないっていう話になったわけですよ。発想はブルームバーグさんと全く一緒。(略)
――では、政治や社会、文化のニュースも扱う?
 まあ、おまけなんですけどね。別にそこで儲けようとは思っていない。トントンでやれればいいな、と。
――今までのメディアとの違いが見えてくるのは、もう少し先になりそうか。
 う〜ん、まあ。それ(=違い)がメインなんじゃなくて、我々がメディアを作ることがメインなんです。やりたいのは、そこ。
――今までにないものを作るからこそ意味があるのでは?
 ベルに意味なんてなくてもいいんですよ(笑)。意味なんてどうでもいいんですよ。我々の目的は、意味あることじゃないんですよ。新しいものを作ること、意味のあることが重要なんじゃない、我々にとっては。
――今までにない内容の報道をやりたいというのもない?
 ないですね(笑)。いいんですよ、別に。内容が(今までのメディアと)違うかどうかは。それが目的じゃない。内容も、もしかして違ったモノになるかもしれない。ですがそれはどっちでもいい。

――今のメディアではあまり報道されていないことも、インターネットを通じて伝えてういこうというのだと思っていたが。
 それは副産物的にそうなるかもしれないですけど、それはどうでもいい。僕にとってはどうでもいい。
――ある程度の方向性がないと、何でも載せますというわけにはいかない。
 いいんじゃないですか。自分で判断して下さい、と。それで、世の中の意向はアクセルランキングという形で出てくるんですから、その通りに順番並べればいいだけでしょ。
――例えば、イラクのこととか、新聞ではもうあまり載らない。でも……
 いいんですよ、(そういうことは)みんな興味ないんですから。興味ないことをわざわざ大きく扱おうとすること自体が思い上がりだと思うんです。
――でも、提供されなければ興味もわかないのでは?
 そうじゃないと思う。興味がないことを無理矢理教えてもらってどうするんですか? 何の価値があるんですか、そこに。気づかせたら、何かいいことあるんですか、ユーザーの人たちに。気づかせることによって、新聞をとっている人に、何かメリットあります?
――知らないより、知っていた方がいいこともある。
 そうですかね。知らないのと知ることで、何か差異がありますか?
――情報を提供しなければ、興味を持つきっかけもない。
 いいんじゃないですか、別に興味を持たなくても。興味持たないと、いけないんですか?

彼は大衆の意思をダイレクトに反映すれば既存メディアを超えるものができるなどとは考えていない。既存メディアを変えるつもりはない、ただその無意味さを明らかにしたいだけなのだ。人気だけで機械的に取捨選択していっても今のメディアと大差ないものができるはずだ。所詮既存メディアで語られている話はその程度のものだし、自分で情報を集められない大衆にはそれで充分だ。タテをヨコにしてるだけのくせに「報道の使命」だのを振りかざしている愚かさを露にしてやる。記者クラブってなんだよ、官庁発表をそのままネットに公開して後は話題になるとこだけチョイスしたって大して変わらねえんじゃねえの。反戦デモに参加しないヤツめ!自己責任だ死んでよし!とか、どいつもこいつも右も左も逝ってよし。日常だけ生きてろよ。そんな意志が感じられるのですがー。もっとうまく書きたかったのだが、うむー。書き直すかも。