踊る池田大作戦「破壊と創造のサンバ」

新潮10月号特別鼎談 筒井康隆町田康中原昌也「破壊と創造のサンバ」
https://www.shinchosha.co.jp/shincho/200410/teidan.html
中原が編集者からダメ出し喰らったタイトルが「踊る池田大作戦」(野蛮な第三文明を焼き払う話。ソーカ、そういうことか)。それじゃ「踊る池田小作戦」(基地外が小学校に・・)ではと言ったらそれもダメって。そりゃそうだ。
うまく書けてしまうから壊れないんだという筒井にキラー発言。

中原 「思ったとおりに壊れない無様さも、やっぱりある種の破壊じゃないですかね」
筒井 「無様さ・・・」

筒井のジャズ話。著作権がうるさい時代になりジャズマンは権利問題がないクラシックをおちょくりつつカバーすることにした。そうか、おちょくってたのか。パンク君が代みたいなもんか。

 

インド植民地官僚―大英帝国の超エリートたち (講談社選書メチエ)

インド植民地官僚―大英帝国の超エリートたち (講談社選書メチエ)

 

  天下りについて面白い話があるかと思って読んでみたが、どうにも頭がうごかねえ。
18世紀に「ネイボブ」と呼ばれた東インド会社職員の不正蓄財問題は、社外での商業活動を禁止する代償としての高額給与で解消されたはずだったが、インド省官僚の1923年の覚書ではこう記されている。

「このようにすることで、政府の元官吏たちは、(退職後も)インドヘの有用なサーヴィスを行ない続けることができる、と一般的に考えられてきた。そして退職後にそうした会杜に加わる時期が早ければ早いほど、彼らの知識および経験は、より有用なのである」つまり、実際には、退職後のインド高等文官たちのビジネス分野での活動に対するインド省、インド政庁の姿勢は、まったく放任的なものだったわけである。