君はオマリーが好きかい?

前日に続き「大リーグと都市の物語」(ISBN:4582850766
人気・収益ともに絶大だったドジャーズ
ロスに移転させたウォルター・オマリー。
当然ブルックリンのファンからはヒトラー級極悪人扱い。
市街地球場の限界(収容数、駐車場)、治安悪化、
収益の比重が放映権にシフトしつつあったことetcを
見越して人口・産業の伸びがある西部への移転だった。
東部に集中していた球団の西へ移転が続いたことからも
先見の明があったといえる。
   
93年のナ・リーグ拡張での新球団参加料?は95億円*1
その他開設費が25億円。
大都市既存球団は150億円から250億円の価値があるとされる。
  
タンパ移転を匂わせてホワイトソックス
シカゴ市から好条件を獲得した。
5億円の増収が見込める150億円の新球場提供。
赤字発生の場合、シカゴ市とイリノイ州で年間10億円負担。
91年から10年間、球場維持管理補助費、総計2億円負担。
2001年以降年間入場者数が150万人を下回った場合
30万枚の入場券購入義務。
  
大リーグオーナーはアメリカかカナダ出身者という
厳密な方針があるにもかかわらず、シアトルからの
球団移転を阻止するためにコミッショナー
日系企業マリナーズ所有を認めた。
   
90年大リーグコミッショナーが出した移転承認条件。
フランチャイズが長年にわたり相当額の赤字を出している。
球場設備が貧弱かつ改善の見込みがない。
市側が無関心で支援する意志がないことを表明している。
そのコミュニティでの再建がまったく無駄である。

*1:1ドル=100円で換算