歴史

カノッサの屈辱とユダヤ迫害

中世の国家と教会―カノッサからウォルムスへ 1077~1122作者: E.ヴェルナー,瀬原義生出版社/メーカー: 未来社発売日: 1991/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (2件) を見る新しい信仰 封建世界の教会の硬直した信仰のなかへ、…

オランダからイギリスへ

アムステルダム ポーランド 鉄:スウェーデンからロシアへ 英国とバルト、ロシア ハンブルク 低金利オランダの富の流出 英と仏:金融危機で明暗 近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ)作者:玉木 俊明講談社Amazon アムステルダム …

国民国家と市民

国民国家と市民―包摂と排除の諸相作者: 立石博高,篠原琢出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2009/06メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る 第三章 「セルフメイドの国民性と市民/金井光太朗」 タウンミーティングは多数決で決…

下世話なアウグスティヌス

デキ婚、真理教、幼女 息子の「性のめざめ」に両親は 情欲 教職に追われ学問の時間が取れない 肉欲 「青春の落ち着かない様子」「県知事くらいにはらくになれる」etc。 アウグスティヌス『告白』―“わたし”を語ること… (書物誕生―あたらしい古典入門) 作者:松…

残虐死刑、被虐ゲロ聖女

注意!!残虐不快な表現を含みます。 本題に入る前にお笑いを一席。極論という手法がありますが、死刑制度に反対の人は、死刑による犯罪抑止力を主張する人に、それならこれくらいやらなきゃ駄目だと思うが、できるのか言ってみたらどうでしょう。罪と恐れ―…

『百科全書』、号泣本作者に会いたい

『百科全書』 不安 百科全書派 書物を味わう 号泣!『新エロイーズ』・作者に会いたい 前日のつづき。 猫の大虐殺 (岩波現代文庫)作者:ロバート ダーントン発売日: 2007/10/16メディア: 文庫 『百科全書』 もろもろの事象を選別し分類したいという欲求は、デ…

猫の大虐殺

その前にアップし損ねた猫写真で口直し。酷使され激怒した職人達はなぜ親方夫妻のペットの猫を虐殺したか カーニヴァル&火祭りでの猫虐殺 猫は魔力を暗示し、邪悪な存在であり、魔女の化身でもあり 猫の効能 魔女と寝取られ男 苛酷な民話の世界 肉が食いた…

未洗礼死産児のサンバ

カトリック教会は洗礼の徹底・重要性教育のために なぜ産婆は墓地で子を喰らう悪魔として描かれたか 規制強化で未洗礼死産児問題化 モケ・ド・ラ・モットによる胎内洗礼 「救済の手」 全7章のうち長谷川まゆ帆による第1章のみ。 ジェンダー (近代ヨーロッ…

見えないアメリカ・その2

人種隔離を叫んだアラバマ州知事 黒人の真似 ハンティング文化と銃規制 ウィリアム・F・バックリーJr 前日の続き。 見えないアメリカ (講談社現代新書)作者:渡辺 将人発売日: 2008/06/17メディア: 新書 人種隔離を叫んだアラバマ州知事 ジョージ・ウォー…

誰がイタリア・ルネッサンスを

ルネッサンスとくればイタリアと決定付けたのは誰か、その動機はetc。 以前に読んだ本なのだが、中世とは何か作者: J.ル=ゴフ,池田健二,菅沼潤出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2005/03/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (2…

ボードリヤールの権力論

前日のつづき。中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ作者: リチャード・E.ルーベンスタイン,Richard E. Rubenstein,小沢千重子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (15件)…

中世の覚醒・その2

前日のつづき。中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ作者: リチャード・E.ルーベンスタイン,Richard E. Rubenstein,小沢千重子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (15件)…

中世の覚醒

ヴァンダル人に包囲された北アフリカ都市 激動の時代だからプラトン アリストテレスは間違っている イスラームの覚醒 アリストテレスを初体験するとどうなるか 前日のつづき。 中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ作者:リチャード・E. ルーベンス…

フランスと南北戦争

ニューオリンズの「箱入り娘」 一度スペインに委譲されていた フランス軍港シェルブールで北軍巡洋艦と南軍海賊船が対決。 アメリカ分割はフランスの夢 マネ『南北戦争を臨むバルコニー』 なぜナポレオン三世治下のフランスは南北戦争に熱中したか フランス‐…

自由なんかとりあげて、僕らの不和をおさめてくれ

なんか読む気しねえという人は、一番最後の獄中のルイ=ナポレオンへのプルードンの囁きだけでも。1848年―二月革命の精神史 (1979年) (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャン・カスー,二月革命研究会出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1979/07メディア: ?…

大佛次郎/ブゥランジェ将軍の悲劇

クレマンソオ、ブゥランジェを陸相に推挙 王党派を一喝 これからは戦争だ 陸軍の大観兵式に群集殺到 クーデター騒動 勝利に酔いしれるパリ市民 (文明史のなかの明治憲法 - 本と奇妙な煙) 上記に出てきたブーランジェ将軍のノンフクションを大佛次郎が書いて…

アメリカ独立は宗教的自由の熱情

アメリカ革命は政治的自由もあったが、宗教的自由への熱情がメインだった。国教会にデカイ面されたくない、好きな宗教やらせろ。印紙税のなにがムカツクかというと、税が自分達の宗派とは無関係の国教会に流れ込むこと。アメリカの政教分離―植民地時代から今…

売春婦の寄進はありか?

売春婦からの寄進 「働くこと」への侮蔑 ブルジョワ、侮蔑の境界の変化 頭脳労働の格上げ 大学人の退廃 もうひとつの中世のために—西洋における時間、労働、そして文化作者:ジャック ル・ゴフメディア: 単行本 売春婦からの寄進 12世紀末パリ・ノートルダム…

中国女装性転換史

唐代、繁栄により服装も大変化 男の化粧 女装して潜入し犯す 女が男になるとき マリッジブルーや「結婚恐怖症」で男に 男の肛門出産 女性美至上主義の流行 男の身で授乳 明清時期のボーイズラブ 『明清社会の性愛風気』 中国では男装女装性転換は世が乱れる…

世界の尺度―中世における空間の表象

閉じた世界 中世での「他所」、 十字軍が持ち帰った植物 門 都市 騎士団 地図 世界の尺度―中世における空間の表象 (叢書・ウニベルシタス)作者:ポール ズムトールメディア: 単行本 閉じた世界 世界における人間の位置は他の人間に結びつけられる絆によってし…

「知識人」の誕生

この『知識人』という語は、しばらく前から小さな文芸雑誌に散見されるようになったもので、政治にケチをつける若い連中が他の人々に対する自己の優越性を示すために自称として用いたのであった。 「知識人」の誕生 1880‐1900作者: クリストフシャルル,Chris…

根回しとタウンミーティングと税のすりかえ

中世人と権力-「国家なき時代」のルールと駆引-中世ヨーロッパ万華鏡1作者: ゲルトアルトホフ,Gerd Althoff,柳井尚子出版社/メーカー: 八坂書房発売日: 2004/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る主君の寵愛で出世できたか…

〈悪口〉という文化

〈悪口〉という文化作者: 山本幸司出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/11/16メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (11件) を見る悪口祭におけるルール ①禁句例 泥棒・姦夫・癩病。 泥棒・貧乏など「〜ぼう」のつく言葉。 ②匿名性…

中世都市と暴力・その2

前日のつづき。中世都市と暴力作者: ニコルゴンティエ,Nicole Gonthier,藤田朋久,藤田なち子出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (11件) を見る都市における強姦の日常化 については、ヴェ…

中世都市と暴力

中世都市と暴力 作者: ニコルゴンティエ,Nicole Gonthier,藤田朋久,藤田なち子 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1999/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (11件) を見る 言葉の暴力。 他人の検閲 貧乏人同士で争う 晩婚化 …

少女たちの魔女狩り

kingfish.hatenablog.com 少女たちの魔女狩り―マサチューセッツの冤罪事件作者: マリオン・L・スターキー,市場泰男出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1994/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (5件) を見る土地所有権喪失の危…

古代から中世へ

富裕者による「自分の都市への愛」 教会は税免除の言い訳で貧者に施し 貧者を極貧に染め上げる手口 教会に丸投げ 「貧者」とは請願者 「貧者」の代弁者を自称 目覚めれば口中に天国の甘美さ あまり面白くなさそうなタイトルですが、免税の言い訳で貧者保護を…

カフェイン大全

カフェイン抽出のきっかけはゲーテ 2種類の「初めてのコーヒー」 1669年オスマン帝国よりの使者スレイマン ビールスープ。酔いどれ文明さようなら、覚醒革命。 17世紀のティモシー・リアリー コールリッジのコーヒーレシピ 水代わりのコーヒー トリビアな本…

地中海への情熱

地中海が与える霊感 ロンドン〜ローマ間 旅行には目的が必要 群集への恐怖 地中海の庶民への賛辞 男色三昧in地中海 審判の明確なしるし 南方のキリスト教へのプロテスタントの偏見 托鉢が許せない 英仏交通のススメ 地中海への情熱―南欧のヴィクトリア=エド…

セイヴィング キャピタリズム

自由な金融市場があれば、担保やコネがなくても、アイディアとやる気があれば誰でも起業資金を調達でき、無能な人間を排除していくので社会全体の底上げにもなる。そのためには政府が既得権者からの圧力を排除し自由な市場を維持しなければならない。セイヴ…