日本史

高橋是清、財源移譲、地方債

無一文の維新政府 明治6年からの地租改正 円安、低金利、企業ブーム 富国強兵 第一次大戦後バブルがはじけ 地方へ税源移譲で大増税 「暗黒の木曜日」後の金解禁 金解禁していなかったら 農民の敵、モラルハザード 地方債市場消滅 昔も今も、バブルだの増税だ…

闘う皇族

色盲 久邇宮家の反撃 善意から政治化 驕る邦彦王 朝融王事件 皇族が反旗 闘う皇族 ある宮家の三代 (角川文庫) 作者:浅見 雅男 発売日: 2013/08/24 メディア: 文庫 色盲 病弱な大正天皇に代わり貞明皇后が息子の嫁選び、久邇宮良子に内定。 学習院身体検査で…

皇族誕生

宮家の数を減らすはずが逆の結果に、そのわけは。 大雑把に要約。皇族誕生 (角川文庫)作者: 浅見雅男出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/10/25メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 永世皇族制度…

年賀状は非礼

年賀状は非礼 文章比較 前日のつづき。 岡本綺堂随筆集 (岩波文庫) 作者: 岡本綺堂,千葉俊二 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2007/10/16 メディア: 文庫 クリック: 19回 この商品を含むブログ (24件) を見る 年賀状は非礼 さてわたくし確固たる信念もな…

江戸時代、拷問は不名誉だった

拷問は不名誉 ↓なんかこれもかなりムチャな論理 拷問に耐え抜く吉五郎は牢内のヒーロー 明治44年の株ブーム チラ見したら北町奉行与力から聞いた江戸時代に拷問は横行していなかったという話があったので借りてみた(元警官が拷問横行してましたとは言わない…

文明史のなかの明治憲法

前日のつづき。文明史のなかの明治憲法 (講談社選書メチエ)作者: 瀧井一博出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/12/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (10件) を見る憲法発布のその時、山県有朋はヨーロッパ…

伊藤博文の憲法バカ一代

岩倉使節団では英語ができるからと浮かれて高価な葉巻や帽子で散財、紗が燃えるかためしてみようと踊り子の服にマッチで火をつけたりして、周りの顰蹙を買う伊藤博文。文明史のなかの明治憲法 (講談社選書メチエ)作者: 瀧井一博出版社/メーカー: 講談社発売…

文豪たちの大喧嘩・その2

前日のつづき。 面白くなさそうと思ったあなたは、明治の知的ヤング層支持を背景に「大衆にもわかるように話せよと」難解理論巨頭鴎外を撃つ樗牛が出て来る後半を読もう。文豪たちの大喧嘩―鴎外・逍遙・樗牛作者: 谷沢永一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 20…

文豪たちの大喧嘩

谷沢的世界では、坪内逍遥>高山樗牛>森鴎外、となっております。さらにおまけの人物解説では、漱石>>>(超えられない文豪の壁)>>>鴎外、ってカンジ。あくまでも谷沢エーちゃん仕様ということなので、そこんとこヨロシク。 [あと本では「鷗」になっ…

ソフト切腹、清は敵討ち禁止

かたき討ち―復讐の作法 (中公新書)作者: 氏家幹人出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/02メディア: 新書購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見るうわなり打ち(宇波成打)。 先妻が後妻を襲撃。 『広辞苑』には「本妻や先妻が後妻…

官のシステム

政策決定上重要な地位を占める各省次官は政治任用するはずだったのに、一般職の枠に入れてその地位を堅く保障してしまった顛末。官のシステム (行政学叢書)作者: 大森彌出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリッ…

江戸時代の身分願望

10年毎日「就職活動」 懐柔策としての身分昇格 自ら武士を捨て商人として成功するものもあれば 「身分上がり」をエサに 賤民頭・浅草弾左衛門 特権を与えられた闇の勢力 神君の前の平等 百姓でも神童なら養子経由で武士になれたし、「平百姓」との身分の差を…

徳富蘇峰終戦後日記

毛唐管理下の国体なんて国体じゃなぁぁぁい 天皇の戦争なんだから降伏なんか論外。 天皇学 朝鮮 台湾 だまされてばかり、カワイイね、蘇峰 かなり笑える。蘇峰が生きてたらカリスマブロガーDEATHね。 徳富蘇峰 終戦後日記ーー『頑蘇夢物語』作者:徳富 蘇峰発…

近代日本の音楽文化とタカラヅカ

国民音楽をつくる・東京音楽学校初代校長・伊澤修二 たとえば、三味線は全国に広く普及していた楽器であるが、庶民的で、しばしば遊郭を連想させたため、上流階級からは野卑な音楽と軽蔑された。逆に、上流階級が支持する雅楽や能楽は、一般庶民には難しすぎ…

「坂の上の雲」と日本人・その2

前日のつづき。「坂の上の雲」と日本人作者: 関川夏央出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/03/31メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る近代日本最初の海外派兵は 小規模ではありますけれども明治7年の台湾出兵です。台湾南部…

「坂の上の雲」と日本人

「坂の上の雲」と日本人作者: 関川夏央出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/03/31メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る学生運動は軽い国家へのとまどい 子規は軽快な人でした。(略)新聞「日本」に入ってから日清戦争が起こ…

江戸の英吉利熱

江戸の英吉利熱 (講談社選書メチエ)作者: スクリーチ・タイモン,村山和裕出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/01/11メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る西欧には流行がなかった しかし、布類の輸出は日本で…

喧嘩両成敗の誕生・その2

間男を殺してもいいけど、同等に妻も殺せ 解死人制とは 一歩踏み出して「本人切腹制」 刑罰として「切腹」が採用されたのは、 たとえ非があっても喧嘩さえしなければ咎めないよ 理非がないがしろ 前日のつづき。 喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ) 作者: …

喧嘩両成敗の誕生

復讐が放任されていた中世日本 あの一休さんも二度自殺未遂で 「指腹/さしばら」 縁もゆかりもないお尋ね者を匿うわけ 掠奪刑・アハト刑。 落武者狩り 中世の占有屋「押蒔き」「押植え」 「獄前の死人、訴えなくんば検断なし」。自害は究極の訴願形態。自殺…

おじさんはなぜ時代小説が好きか

青春小説は書けないから、時代小説にする 『小僧の神様』と山本周五郎 難解さと西洋哲学の直訳詞を排除しながら発想した新しいジャンル それぞれの武蔵 日本映画と時代小説 司馬遼太郎の小説の方法 ユートピア小説『蝉しぐれ』 鴎外の歴史小説 おじさんはな…

隠居の日向ぼっこ

隠居の日向ぼっこ作者: 杉浦日向子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09/15メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (22件) を見る検査機関より役に立つ「踏み台」 踏み台は、若い弟子へ、親方から課せられた腕試しの仕事でもあった。親方は…

美と礼節の絆・その3

衣料革命。 なぜ活字印刷から木版印刷にもどったか 商業的に成立していた江戸の演劇 日本の躾は禁止命令による西洋の伝統とは異なる 教養ハンドブックがつくりあげた「日本」 天皇をシンボルとした 重なるネットワーク 前日の続き。 美と礼節の絆 日本におけ…

美と礼節の絆・その2

ひきこもりにならない自己修養 元祖コミケ。元祖ハウツー本。自費出版大歓迎。 素人句を集めプロが採点 越後のちぢみ仲買商がフライヤー配布 江戸の一日 前日の続き。 美と礼節の絆 日本における交際文化の政治的起源作者:池上 英子発売日: 2005/07/09メディ…

美と礼節の絆

美と礼節の絆 日本における交際文化の政治的起源作者: 池上英子出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2005/07/09メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見る大雑把にいうと、西洋では市民階級が現われたときに礼節が必要になったが、徳…

土地の文明

なかなかにひきこまれるイントロ。 遠浅の海にかこまれた鎌倉だが。 田植えの映像を見て 広島は海の城。 交流軸は栄える 土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く作者:竹村 公太郎発売日: 2005/06/11メディア: 単行本 PHPかあ、orz....。著者は元建設…

明治の音

エメ・アンベールの記録 凧揚げの音の愉しみ 音はすれども姿は見えぬ モースが感じたある種の音の過剰 歩調にリズムがないことが気になるモース 「東洋の土を踏んだ日」 小泉節子「思ひ出の記」 明治の音―西洋人が聴いた近代日本 (中公新書)作者:内藤 高メデ…

アフリカ「発見」

秀吉は日本人売買を知る 「からゆきさん」はアフリカまで 日本とエチオピア アフリカ「発見」―日本におけるアフリカ像の変遷 (世界歴史選書)作者:藤田 みどり発売日: 2005/05/27メディア: 単行本 1587年九州に出兵して 秀吉は日本人売買を知る 秀吉の禁止令…

人民元は世界の脅威か

ドルの源流はスペインなのか。 1871年、通貨単位を両から圓に移行し 日中通貨戦争 現在の中国における圓と元。 人民元は世界の脅威か―円・ドル・元の競争と戦略作者:菊地 悠二発売日: 2005/04/01メディア: 単行本 ドルの源流はスペインなのか。 スペインが発…

横井小楠・その2

何故学校から人材が育たなかったか 西洋を美化して政教一致と誤解していた小楠 「交易」のすすめ。旧来の政治を改めるには 実際、万延元年に藩札五万両が増発され 前日の続き。『横井小楠・儒学的正義とは何か』の本編を飛ばし読み。 横井小楠―儒学的正義と…

横井小楠・儒学的正義とは何か

横井小楠―儒学的正義とは何か作者: 松浦玲出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2000/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (2件) を見る肝心の本編は未読で、増補版で収録された「アジア型近代の模索」だけ読了。とりあえず関連…