2012-01-01から1年間の記事一覧

紹介した音楽本一覧

こちらで紹介した音楽本一覧リンク。 数回に分けたものは初回分にのみリンクつけました。 分類方法は思案中。 簡単な内容紹介をつけるとゴチャゴチャするかなあと思い、それは別に作ろうかなあと思ってます。どうなるかわからないけど。[読んで悔いなし] kin…

ブルックリン・フォリーズ/ポールオースター

ブルックリン・フォリーズ作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/05/01メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (26件) を見る 「悲しめ!悲しめ、消えた十人のために。悲しめ、もは…

「Depocnux」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 これだけじゃなんなので、おまけ。

驚いた話と明日の予告

少し前に怒涛の勢いのTB殺到で炎上かとびびったら、 kingfish.hatenablog.com この記事を鈴木慶一さんが呟いていたのだった。青春の想い出にキャプっておいた。 ツイッターやってたら、三年近く前の記事にどうやって辿り着いたか訊けた?いや無理無理と思い…

カーヴァー詩集

「避暑地の別荘の窓」 「バルサ材」 「検死解剖室」 「単純」 「残り」 「かろうじて」 レイモンド・カーヴァー詩集三冊から引用。 水と水とが出会うところ (村上春樹翻訳ライブラリー)作者:レイモンド カーヴァー中央公論新社Amazon 「避暑地の別荘の窓」 …

ブローティガン、1976年の春樹

1976年米日で原著と翻訳が同時出版されたブローティガンの小説、全編源一郎直撃なのは当然として、ここはかなり春樹に直撃じゃないって感じ二章「蜘蛛の巣」「橋」から引用。ソンブレロ落下す―ある日本小説作者: リチャード・ブローティガン,藤本和子出版社/…

ロバート・ブロックで中原昌也

もう誰も覚えていない、四年ぶりに復活「kingfish.hatenablog.com」。 ロバート・ブロックから適当に引用して中原昌也ぽくなるのかならないのか、どうなんだいオレの筋肉ということで。血は冷たく流れる (異色作家短篇集)作者: ロバートブロック,Robert Bloc…

ブローティガンの小説をワイルドに

ブローティガンの小説『不運な女』を適当にカットして詩にしてみたぜ、ワイルドだろおぉ、いちいち(略)なんてつけないゼエェ。不運な女作者: リチャード・ブローティガン,藤本和子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09/29メディア: 単行本 クリック: 2…

ブローティガン、談志

ボート 立川談志を悼む 志ん生伝説 前回の流れでブローティガンの初期未発表作、なんつうかタイトルがええね。 なにゆえに無名の詩人たちはいつになっても無名なのか ぼくは眺めていた 世界が苦もなく滑るように通りすぎてゆくのを ヘミングウェイ的世界から…

ブローティガンのラブレター講座

気づくことはなにかを失うことだ ここにすばらしいものがある 恐怖からきみは一人ぼっちになるだろう なんでもないけどなにかある ラブレターを書こうとしているヤングのために、ブローティガン詩集から引用してみたよ。 “Loading Mercury with a Pitchfork”…

次のアルカイダ、ラシュカレ・トイバ

ラシュカレ・トイバ 実行犯と指揮官との通話記録 慈善団体として モンスター - 暗躍する次のアルカイダ作者:山田 敏弘発売日: 2012/03/23メディア: 単行本 ラシュカレ・トイバ ラシュカレ・トイバはもともとアフガニスタンでソ連軍に抵抗するムジャヒディン…

久里洋二、アトム、楢山節考

鉄腕アトム 『楢山節考』 昭和23年福井地震 80歳を超えた久里洋二のツイッター本。 ボクのつぶやき自伝―@yojikuri― 作者: 久里洋二 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/08/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 鉄腕アトム 真鍋博、柳原良平…

カミングズ詩集、『巨大な部屋』

訳者によってだいぶ雰囲気ちがうもんだなあ。 1984年のヤリタミサコ訳はとってもRCサクセション。「ナウい」はさすがにアレだがw。カミングズ詩集 (海外詩文庫)作者: E.E.カミングズ,E.E. Cummings,藤富保男出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1997/06メディ…

中原昌也「死んでも何も残さない」

死んでも何も残さない―中原昌也自伝作者: 中原昌也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 84回この商品を含むブログ (26件) を見る 僕は、メロディというものに興味がない。人が奏でるメロディはいいのだけれど、自分…

談志のことば 立川志らく

オモロな談春いじりはカットして、立川志らくの泣ける談志話を中心に。 談志の影響で懐メロファンになった著者 [2011年新年会「去年は病気でほとんど働いていないからお年玉はなしだ」と談志] 私が師匠の好きな歌をアトランダムに歌う。(略) 最後の新年会…

倉本聰と山田太一「それぞれの秋」

倉本聰の対談番組「みんな子どもだった」(BS―TBS、日曜夜11時)に山田太一登場番宣記事に 倉本は山田の「それぞれの秋」(73年)に触発され、75年に始まった「前略おふくろ様」からナレーションを採り入れたと明かした。 なぬううう、というわけ…

ポー「大鴉」訳詩比較

訳詩のあまりの違いに驚いたので写真とともに。 「大鴉」冒頭部、加島祥造・2009年版訳 あれは嵐の吹き荒れる夜のことだった それも真夜中だ。 悲しさにぐったりした気持で もう世に忘れられた古い怪奇な物語を 読んでいた。ふと、うとうと 睡りはじめた。と…

柳田国男論 吉本隆明

[法制局参事官として閲読した犯罪調書のうち柳田の心にかかったのは] おなじ出生、おなじ環境に迫られたとしたら、誰もがおなじ殺人や、自殺や、死に至る犯罪にゆきつくほかない。そんな必然のようなものがこれらの調書には体現されていた。偶然が積み重なっ…

吉本隆明、石川九楊『書 文字 アジア』

筆蝕 石川 (略)引っかくことも、筆で触ることも含めて、〈触る〉ということで書き手の側にはねかえってくる触覚が、言葉の思考を促していくということ。それがいわゆる触れるという意昧での〈触〉です。蝕むという方の〈蝕〉というのは、同時にそこに定着…

アキラtoルパンdeユリシーズ

動画用写真が溜まる一方なので、『ユリシーズ』挿絵代わりに使ってみた。 ――そんなことで一日中もやもやするな、と、釘を刺す。おれは脈絡のない男さ。うじうじうさぎこむのはいいかげんにしろって。 ユリシーズ〈1~3〉作者: ジェイムズジョイス,James Joyce…

ロールズのマルクス講義

正義に適った資本主義 アレン・ウッドその他の見解 地主の市場参入 「賃金システムを廃止せよ」 自由に連合した生産者の社会 不平等 共産主義社会 ロールズ政治哲学史講義からマルクスに関するところをザクッと引用、意味不明の場合は現物にて。重たくなるの…

人権がもたらした差別

公開処刑の是非 ルソー、人権ブームにうんざりするの巻 ナポレオン 人権が招いた、差別の生物学的説明 サド、人権の不吉な双生児 何故あっさり「女性の人権を創造する」としないのか不思議だぜと読まずに済ませたフェミ本、返却前にフラッシュ引用。 人権を…

オバマを読む、ロールズ、ニーバー

ロールズ、ニーバー 政教分離 不信感 オバマを読む――アメリカ政治思想の文脈作者:ジェイムズ・クロッペンバーグ発売日: 2012/02/25メディア: 単行本 ロールズ、ニーバー 驚くべきことに、1942年に若きジョン・ロールズが展開した議論の主旨は、サンデルや、…

喩としてのマルコ伝 吉本隆明

ロクに読んでないのに、いい加減な事を書いている奴の話を鵜呑みにするより、とりあえず読んでみたら吉本隆明第七弾『喩としてのマルコ伝』。 論註と喩作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 言叢社発売日: 1978/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見る マ…

良寛論 吉本隆明・その2

不生不滅 良寛の同門批判 良寛の宗教性の根柢 前日のつづき。 良寛作者:吉本 隆明発売日: 2004/10/01メディア: 単行本 不生不滅 仏教の根本義である不生不滅について、道元は人間は生きているあいだは生きているのだし、また死んだら死んでるのだから、生と…

良寛論 吉本隆明

また古典からでスマンソン、吉本隆明第六弾。 古典 (吉本隆明全集撰)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 大和書房発売日: 1987/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る良寛作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 春秋社発売日: …

西行論 吉本隆明・その2

前日のつづき。吉本隆明『西行論』。桜の季節だから長文引用。 古典 (吉本隆明全集撰)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 大和書房発売日: 1987/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る西行論 (講談社文芸文庫)作者: 吉本…

西行論 吉本隆明

わかりやすいかどうかもわからなくなったけど、とりあえず読むきっかけくらいにはなればいいな、吉本隆明第五弾。少し前、あまり観ない大河を観てたらイケメン西行が出てたから、意味もなく『西行論』。古典 (吉本隆明全集撰)作者: 吉本隆明出版社/メーカー:…

マチウ書試論 吉本隆明

わかりやすい吉本隆明かどうかわからなくなってきたけど、第四弾『マチウ書試論』。 ジェジュ=イエス、マチウ=マタイです。 [故郷で説教したイエスが大工の子じゃないかとバカにされ、「預言者は故郷や家では軽蔑される」と言う描写] 作者の造型力が、架空…

『言語にとって美』その2・吉本隆明

前日のつづき。 読みやすい吉本隆明・第三弾。『言語にとって美とはなにか』。 第四章は明治以降の日本文学史解説、かなりブツ切りなので、これだけ判断されると困るなあと思って、ボツにしかけたのだけど、結局アップ。あんまり読みやすくないかもなあ。こ…