2009-01-01から1年間の記事一覧

デカルトの哲学

デカルトの哲学作者: 小泉義之出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (4件) を見るネグリ特集号初出の「デカルトの赤色存在論」(2009年)だけ読んだ。 第一に、学者や同志の思い込みに…

「靖国」上映中止をめぐって

「靖国」上映中止をうけての会見、対談、鼎談映画「靖国」上映中止をめぐる大議論 (TSUKURU BOOKS)作者: 森達也,鈴木邦男,宮台真司,他出版社/メーカー: 創出版発売日: 2008/06/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブロ…

かまやつひろし、RO69年特集

意外にかまやつひろしの話が面白かった。叱り叱られ作者: 山口隆(サンボマスター)出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/02/07メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 77回この商品を含むブログ (37件) を見る「ここに行けば数字が出るなと思っても、自分…

印象派はいかに世界を征服したか

印象派はこうして世界を征服した作者: フィリップフック,Philip Hook,中山ゆかり出版社/メーカー: 白水社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (11件) を見る画商 印象主義を躍進させた最後の要素は、まさにこの…

五味流女遍歴

人妻 21歳の女子大生 ピアニストの卵 ヒトハネタ オーディオで散財した著者の結論 山口瞳 師匠のシステムでもよくなければキッパリ否定する著者。歯に衣着せぬオーディオ談義の合間にさらりと披露された女性遍歴の方が気になって。 オーディオ巡礼 (SS選書)…

「おいしい生活」の現実

前から思ってたけど、ツツミさんて、ミチコKOGOに似てない? 叙情と闘争―辻井喬+堤清二回顧録作者: 辻井喬出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (22件) を見る躍らせた側のさっくりし…

コミマサ1955、乙女デザイン

田中小実昌の1950年代初期短編集。上陸 (河出文庫)作者: 田中小実昌出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/09/03メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る「マスター・サージャンの片目」1955.10 いつまでながめていても、フラ…

論争家ポー、シュミット再考

エドガー・アラン・ポーの世紀 生誕200周年記念必携作者: 八木敏雄,巽孝之出版社/メーカー: 研究社発売日: 2009/05/26メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る 論争家ポー/大串尚代 剽窃を指摘したら、逆に剽窃を指摘され [1840年…

国民国家と市民

国民国家と市民―包摂と排除の諸相作者: 立石博高,篠原琢出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2009/06メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る 第三章 「セルフメイドの国民性と市民/金井光太朗」 タウンミーティングは多数決で決…

名誉毀損かげろう斬り

チラ見。名誉毀損―表現の自由をめぐる攻防 (岩波新書)作者: 山田隆司出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/05/20メディア: 新書購入: 4人 クリック: 70回この商品を含むブログ (19件) を見る刑事と民事でのちがい まず、「論評」による名誉毀損の扱いが異…

絵とき 広告「文化誌」

看板のシャレ 人力鉄道。 男女混泳禁止 白秋激怒 明治20年の図々しい嫁募集広告 絵とき 広告「文化誌」作者:宮野 力哉発売日: 2009/05/01メディア: 単行本 看板のシャレ 表具屋はダルマ、そのこころは、糊は法(のり)。仏の道に通じたダルマさんというわけ…

後藤新平と日露関係史

ロシアへの満鉄用レール発注 日英同盟 英国の衰退 後藤・スターリン会談 後藤新平と日露関係史作者:ワシーリー モロジャコフ発売日: 2009/05/21メディア: 単行本 ロシアへの満鉄用レール発注 [ロシア大蔵省駐日特別顧問(代表)グリゴリー・ヴィレンキンの上…

ハーンと八雲、マゾッホ、島嶼

ハーンと八雲作者: 宇野邦一出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2009/04/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る民俗学 ハーンは同じ講義の中で、彼が教える大学生たちにも、[ギリシア最大の牧歌詩人]テオクリトスのように…

風雲!はるき城・1Q84

[注:BOOK1からの引用・ネタバレあり] 昨夏のひょうきん夢列島で自信を深めたタケちゃんはアズミとやっている番組で往年のネタを大披露してこちらは脇汗ぐっしょりなのだが、ハルキの新作も漏れ伝わる情報だけでかなり脇汗。で、じっさい読んでみたら。…

アール・ヌーヴォーと明治の図案

津田清楓、職人からの離脱に失敗 アール・ヌーヴォーに影響を与えたジャポニズム、 神坂雪佳 1900(明治33)年開催パリ万国博覧会で出会った、「アール・ヌーヴォー」が日本図案界に影響を与えた。 明治・大正図案集の研究―近代にいかされた江戸のデザイン発…

漣健児と60年代ポップス

ミュージック・ライフ 詞作の秘密 糸井重里談 山下達郎談 大瀧詠一 安井かずみ ビートルズ 1998年の本なので糸井&大瀧インタビューもその時期と思われます。 漣健児と60年代ポップス (Roots 60’s) 発売日: 1998/12/10 メディア: 単行本 草野昌一は1951年ミ…

すべての美しい中原昌也

久々に帰ってきた中原昌也式(色んな小説からサンプリングして中原昌也っぽくなるかという試み)。 kingfish.hatenablog.com 今回は下記の本からの引用を順番に並べただけ。しかも中原昌也っぽいかもビミョウ、そもそも中原昌也っぽいって、ナニ。すべての美…

「Cetapolate」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 ラヰヴ本来の機能を使用すると土台がすぐできるので、どんどん曲ができます。毎週更新も夢ではない。まあ材料使い回しのせいもあるけど。すっきりさせようとしていた最近の努力は何処…

春樹エキスを感じろ

春樹が血肉とした小説を春樹が翻訳するのだから当然ではあるが、ココの空気感というかイメージが血肉となってアレになったのかなあと妄想させる箇所が色々ある。当然、血肉だから、文章上は無関係なのだけど。例えばアムサーからの迎えの車や邸宅のあたりに…

藝大生の自画像:髭男爵

↑クリックすると大きくなるよ。 藝大は1902年からの卒業制作自画像を全て買い上げて保管、その数4800点超。上記写真右の髭男爵は1910年卒業、四年後に死去。同期に藤田嗣治、池部鈞、岡本一平。藝大生の自画像―四八〇〇点の卒業制作作者: 河邑厚徳出版社/メ…

「Chunksteab」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 「英ブル屯・ラゐブ」を買って早六年。本来の機能を使わず、ただのDAWとして使用していたoleが遂に!はじめましてセッションビュー。いつもアレンジメントビューばかりでごめんね。練…

「Pogamoan」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 精神状態が下降気味なので、野性爆弾がダウンタウンへのお土産に描いてきた画像で一息。浜ちゃんの後ろはなにかと話題のカウス師匠DEATHよね。クリックすると大きくなるよ。 前半、新…

柄谷行人『資本論』を語る

柄谷行人 政治を語る―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈1〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 1)作者: 柄谷行人,小嵐九八郎出版社/メーカー: 図書新聞発売日: 2009/04メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 48回この商品を含むブログ (20件) を…

売れた細野さんが最初にしたこと

歯 金 大瀧詠一 ドラクエにはまった山下達郎が 竹内まりやからの恋愛相談 ユーミン ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち作者:岩田 由記夫発売日: 2009/05/09メディア: 単行本(ソフトカバー) 歯 [ある日、矢野顕子が]「ねえ、ねえ、岩田さん、YM…

押井守、ビートルズ

アニメはいかに夢を見るか―『スカイ・クロラ』制作現場から作者: 押井守出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/08/06メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 21回この商品を含むブログ (19件) を見る不幸になる [将来を留保しておきたい若い]人たちに対して、…

「loopflu」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 これはループのままの方がいいだろうということで終了。 わざわざこちらでも報告するのが物悲しい気がして、放置していたのだけど、EQと定位に気を使ってスッキリさせた最近の曲をC…

英語の課外授業

sillyとnice 余計な「b」 類語反復的金言 chairman「議長」は1654年生まれだが、なんとchairwoman「女性議長」も1699年に生まれてたetc。 英語の課外授業 脇道・裏道・散歩道作者:リチャード・ワトソン・トッド発売日: 2008/10/25メディア: 単行本 sillyとni…

「Lugadov」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 どうも、「発音メコ」です。 アップして一週間、こちらで紹介するのを忘れていました、ここ最近では一番マジメにつくったというのに。曲を公開している某むーじーに新しいジャンルが…

ペンタゴンのフィッツジェラルド

前日のつづき。戦争の家―ペンタゴン〈上巻〉作者: ジェームズキャロル,James Carroll,大沼安史出版社/メーカー: 緑風出版発売日: 2009/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るジェームズ・フォレスタルと「ギャツビー」 フォレスタルはニュー…

戦争の家-ペンタゴン

カーチス・ルメイ ロバート・マクナマラ ハンブルク空爆 核爆弾 「束京大空襲」 この本では「家」と書いて「ペンタゴン」と読む。 戦争の家―ペンタゴン〈上巻〉作者:ジェームズ キャロルメディア: 単行本 著者の父は貧困家庭に育つも成績優秀でカトリック教…